音を楽しむ

丸山順子

2008年10月29日 20:54

小学校3年生の娘はピアノを習っています。
きょうは特別に、普段は東京でピアノ講師を教えているという先生に
レッスンしていただく機会がありました。

初めての男の先生に、娘はかなり緊張した様子。
ぎこちなく弾き始めました。

先生は、娘の弾く曲を聴いて何か気づいた様子で、
「どんなピアノを使って練習していますか?」と尋ねられました。
実は我が家は友人に譲っていただいた電子ピアノなのです。

すると先生は、グランドピアノの中を見せて、
音の出るしくみを丁寧に教えてくださいました。

電子ピアノとは音の出る仕組みが全く違うこと。
電子ピアノではピアノと同じように強弱をつけることができないこと。
その点を確認したあと、課題曲の練習をしました。
最初は静かな曲で、微妙な強弱のある曲を。
次は元気いっぱいの曲を。

2つの曲を交互に弾いているうちに、音の強弱をつけることで、
音楽が生き生きとしてきて、弾く楽しみを感じることができたようです。
傍らで聴いている私にとっても、とても楽しい時間でした。

音を楽しむと書いて音楽ですが、音を楽しむことを体験した娘は、
家に帰っても楽しそうに電子ピアノの前で弾いていました。

音楽を習うというのは技術を習うだけではなくて、
楽しみ方も習うのですね。
それはとても幸せなことです。

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