あきらめなさーい

丸山順子

2013年09月08日 18:16

先日、娘が小学校3年生のときの担任の先生と、
当時のクラスの母親の飲み会がありました。
皆、そのベテランの女性の先生の大ファンで、
子どもが中学にあがった今も、年に1度集まっています。

宴会の終わりに、幹事が先生に、
「中学校2年生の思春期の子どもを持つ
悩める母親たちにアドバイスをお願いします」
と求めました。

先生が満面の笑みで言った言葉は、
「はやくあきらめなさーい」

みんな大爆笑。

わかっています。
私たちの願いは、子どもにもっと勉強してもらいたいとか、
いい学校に入ってもらいたいとか、
要するに、「期待」があるから悩むわけで・・・
そこをあきらめてしまえば、悩みはなくなってしまうわけです。

でも、あきらめきれないのがツライところ。

続けて先生は言いました。
「360度の自分で向かい合いなさい。
みんな会社員の顔で向かい合うから辛いのよ」

親として、もっといろいろな顔を見せたらいいのですって。
確かに、「やればできる」って子どもには言いたくなっちゃうものね~。
それが会社員の顔ってヤツかな。
私のような仕事はもっと自負が強いかもしれません。



「あきらめる」といえば、十数年前、赤ちゃんが欲しかった私は、
「あきらめるとできる」と言われて、
一生懸命「あきらめたと思いこもうとした」ときがありましたっけ。
もちろんムリでしたけど(笑)

娘を授かって14年後に、またこの言葉に出会うとは。
あきらめるのは難しいかもしれないけれど、
できるだけ心に留めておこうと思うのでした。

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